文鳥

ちび

ちびが旅立ちました。

朝起きると、いつになく体調が悪そうなちび。これは危ないかもしれない。
病院が開くと同時に駆け込み、診察をしてもらいました。

呼吸音がおかしいと言われ、ヒヤッとする飼い主。
レントゲンを撮ったところ、お腹がぽっこりと膨れていて
腸閉塞との診断を受けました。

今日明日でフンが出なければ、かなり危ないとのこと。
腸が閉じているので食べたものが排出されず、食事をしても吸収されない状況。
超音波検査では、食べ物を頑張って押し出そうとする動きが見えました。

注射もしてもらい、できることはもう祈ることだけです。

ポカリと水を1:1で割ったものを飲ませてあげてと言われ、急いでスーパーへ。
1.5ℓの大きなペットボトルでしか売っておらず、それを買って帰る。

いつもは家族と同じ小屋で過ごしていましたが、1羽小屋にして、
口に少しポカリを入れてあげました。

フンが出てくれたら、ひとまず安心。見守りながら必死で祈ります。
止まり木から床に下り、ぐったりしつつも力むような仕草を見せるちび。

フンが…出た!
もしかして、大丈夫かも、助かるかも…!

ちび頑張って、と声をかけると目を開けて応えてくれます。

クチバシもアイリングも綺麗な赤。足もピンク色。羽も艶々。
もしかしたら、もしかしたら…大丈夫なのかもしれない。
このまま元気な姿に戻れるかもしれない。

少し希望が見えて、ホッとしたのも束の間、
大きく息を吸った後ふっと眠るように旅立ちました。

まだ生きてる?と錯覚してしまうほど穏やかな顔でした。

冷蔵庫には、ほとんど飲むことがなかったポカリだけが残りました。
悲しくて涙が止まりませんでしたが、ポカリが空になった時
少し気持ちの整理がついたような気がしました。

たくさんお別れをした後、庭に埋めてあげることにしました。

9月なのにジリジリ太陽が暑い日で、庭の緑が鮮やかにキラキラしていたのを
多分一生忘れることはできないと思います。

人間に例えるなら80歳近く。

とても優しい子でした。

ちびはバレンタインデーの日に、さくら・じゅうと共にうちにやってきました。
3羽揃ってのさし餌は、キングキドラのようで日々賑やかでした。

その1年半後には、まめ&もぐのお父さんになり
子どもたちを愛情いっぱいに育てました。

テントがお気に入りで、そこからひょっこりこちらを見ていた
可愛らしい表情が忘れられません。

指や肩にとまっては甘噛みをして、
飼い主を幸せな気持ちにさせてくれました。

過去2度、ダメかもしれないといわれた時期がありながらも乗り越えて元気になり、
家族に囲まれて過ごしたちび。

うちに来て、幸せだったかなあ。
そうだったらいいな。

ありがとう、お疲れさま。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

error: Content is protected !!